リンレイ オール床クリーナー、床用樹脂ワックスオール

何度かここで書いているが、自分はインテリアにこだわるほうである。しかし、自宅のインテリアが、来宅した人たちに「お洒落だ」と感じてもらえるような雰囲気になったことはないと思う。特別な用途の圧迫感のある家具があったり、多用途スペースを大事にしているためここ数年はソファーを置いていない。テレビはなく、プロジェクターで映画のDⅤDを見るときは、スクリーン代わりの白壁の前で、スクワットやダンベルトレーニングなんかをしたりする。ラバーマットやダンベルといったトレーニング器具が置かれてあると、リビングの雰囲気もお洒落からは遠ざかる。
もっとお洒落な部屋にしたい。しかし、不要な物は極力排除した末今家にある物は、どれも自分にとって必要な物だ。どうすればいいのか。
インテリアを大きく変えるうえで有効なのは、不要な物を処分し、面積の大きいものにこだわることである。壁紙や床が、重要となってくる。
壁紙に勝手に手を加えるのは難しいが、床ならどうにかなる。今住んでいるマンションは全床、九〇年代後半に貼られたフローリングで、数ヶ月前まで書斎にはタイルカーペット、リビングにはラグを敷いていた。しかし、キャスター付き椅子の移動に不便だったり、空間ごとに床のテイストを変えるより、むき出しのフローリングで統一してしまった方が全体的に広く感じられるのではないかと、それらすべて取っ払った。しかし、まだお洒落感が演出されない。何が悪いかといえば、フローリングの色が悪いことは明らかだった。ダークウォルナットや白木で幅広だったりする最近のフローリングと違い、明るくも濃くもなく、艶消しではなくただ艶がなくなっただけのフローリングは、“実家感”が強い。最近、ホテルに宿泊することが多いからわかるが、エレガントさに必要なのは光沢だ。だから、フローリングの色は変えられなくとも、艶を出しさせすればなにかが変わるはずだ。
リンレイの「オール床クリーナー」で床の汚れを徹底的に落とした後、「オールワックスワイパー」に「オールモップ」を付け、「床用樹脂ワックスオール」を塗っていった。一塗りしては三〇分以上乾かしてから、部屋によって異なるが三~五度塗りした。すると、ただのみすぼらしかった床が、木製家具として感じられるほどに、部屋のイメージは変わった。油を塗るだけの物と異なり、アクリル樹脂でコーティングする製品だから、滑りやすくもならない。レースカーテン越しにリビングの床に明かりが反射する午後なんかに、その場所で紅茶を飲んだりしている。エレガントを拾いにいくようになった。

初出:「DIME」小学館 2017年

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